写メ日記

10月10日

2024/10/17 12:54:18

Oさん
裸足のまま、玄関扉に鼻先をこするほど近付き、外の様子を探る。
決して分厚くもない防音性の低い扉は、貴方の背中越しの少し離れた私の位置からでも、容易に外の音を拾えた。
薄い扉を隔てた裏で、全裸の変態が人前での自慰を想像しながら荒ぶる度、卑猥な嬌声が漏れる。
当然ながら、外の音が聞こえるので此方の声も筒抜けだ。
殆ど隣に入室した同店の女王様の退室を期待して益々滾らせる中、彼女の退室が先か、変態が逝くのが先か、当たり前のように低いオッズを付けられた変態の耳元で余計なチャチャ入れをしながら、愚かな予想通りになる未来に胸を踊らせる時間は思いの外楽しかった。



Kさん
蔑まれ、厳しく追い詰められる事によって、幾重にも成る現実からのしがらみの脱衣を繰り返し、繰り返し、とうとう正体を炙り出されてしまった。
晒された剥き出し本性は、実に素直だった。
許されるはずの無い行為に只ひたすら耽りながら、容赦無い罵詈雑言の雨を軀中に浴びせられ続けて、ついには快楽の止めを刺された。
耳をつんざく悦びの悲鳴が終始鼓膜を震わせていたせいか、少しの間だが、残り香のような甘い痺れを堪能した。

10月8日

2024/10/10 14:16:25

Sさん
聖水飯に咀嚼スイーツ、踏み潰したバナナ。
雌イキのペナルティは、罰というよりご褒美だろう。
空腹でややえぐれた食前の腹を、散々雌イキさせる前に、立てなくなるまで鞭で叩いた。
胎の深部に届く程の重い鞭を浴びせて、眠った欲を吐き出させ、いよいよ腹を空にし、欲のみをふくよかに重ね上げた。
軀中に染み入る痛みと、甘さとが混ざり合い、甘美な快楽を軽く侮蔑しながら、輝かしい快感に身悶えていた。

10月5日

2024/10/10 14:16:00

Fさん
ごく稀に訪れる欲の殷賑をたよりに、特殊行為を愉しむ。
長く巣食っていた陰惨な欲望は、ここぞとばかりに被虐を乞うて、額を床に擦り付け、大袈裟に媚びる。
たまの遊山を失敗に終わらせまいと必死なのだろう。
そう分かってはいながら、鳥肌が立つほど堪らない顔をするからつい、いつも貴方の思う通りになってしまうのが、少しむず痒く、嬉しくもある。
Nさん
乳首は押しピンを刺しても隠れないくらいに育った。
既に取り込まれた大量の体液によって肥大した乳首に倣い、天井知らずの感度に伴って、様々な欲望が波紋のように広がり、軀中を蝕んでゆく。
私の望みを細胞から取り込み、それを自身の思想のように振る舞うのだ。
こうして、いつも手遅れになる事を望むせいで、貴方は排他的な軀を自ら作り上げてしまうから、痛いほど愛おしく感じてしまう。

差し入れありがとう。

10月3日

2024/10/10 14:15:04

Kさん
鞭で打つ度、吊り下げられた軀は左右に大きく振れる。
風に流されるミノムシのように頼り無くキイキイと縄を軋しませて、虫の如く鳴かせては、淫鬱な均衡を湛えたまま執行を飽きさせる事はなかった。
暗闇に揺れる姿は、あるはずも無い縄を悶えながら手繰り寄せ、御身に絡みつかせて、更なる被虐に堕ちる事を心底愉しんでいるようにも見えた。



Mさん
鈍い音で巻き付く鞭に低く呻いた。
顔を歪め、吐露される声は艶めき、だらし無く広がった口角からは絶えず涎を走らせている。
放射状に幾つもの赤黒い鞭痕を残しているのに、悲痛は何処にもない。
寧ろ快楽のみ。
余程の鞭好きには変わりないのだが、いかんせん、わざとアレルギーを起こし、耐え難い痒みを軀中に覚えさせた上で鞭を受ける。
本人曰く、気狂いに近い変態……には違いない。
この後のくすぐり刑は、これ以上に面白かった。

10月1日

2024/10/03 14:13:04

Mさん
使用する道具を貴方自身に選ばせる。
ひとつひとつ手に取り、目くばせをし、私に犯される妄想を試みながら通り一遍取捨選択をさせた時間が、感度の極細部まで鋭敏にした気がした。

差し入れありがとう。



Iさん
卑しさをふんだんに蓄えた猥褻を蝋で隠してみたが、ぶつぶつと呟くように湧き出て来る本源的な性質まで覆うのは難しいと感じた。