写メ日記

7月13日

2024/07/20 10:58:34

Hさん
性器のような鼻腔だった。
指先で、鼻筋にひだが寄るほど捲り上げると、腰を大きくのけ反らせて悦びを表す。
昂る下腹部に並行して息を荒げ、呼び水で飢えの増した穴が餌を乞う姿は、愛くるし過ぎて人目に晒したく無くなるほどだ。
異物の挿入は、喘ぎが一層多弁になる。
並べ揃えた異物を順に抜き差しし、それぞれ反応を見比べて、卑しい顔の順列を付けている時は最高に愉しい。
そして、口腔も然り。
こじ開けた後、白い不透明なゴム手で淫雑に掻き回せば、たちまち口内は涎の沼池に変わる。
上下顎、舌の裏側、頬の粘膜、歯列を指でなぞり、そして咽頭に深く差し込む。
嗚咽混ざりの嬌声が、やけに肉感的で胸を熱くした。



Wさん
隣人に呼び止められる。
以前から靴音に興奮していた、と早口に捲し立てられた。
額を擦り付け、哀願する男の後頭部を見下ろしながら、私はK察を呼ぼうとスマホを取り出した。
数時間後。
スマホにK察への履歴は無い。
残っているのは、隣人を踏み付け口汚く詰る、私の音声入りの動画だけ。
利害一致という不埒な関係を築き、満足気な二人の傍ら、そのまた隣人が、ドアの隙間から嫉視しているなどつゆほども知らずに。
第三の存在が交わるのは、もう少し先のお話。
来るのか、NTR。

7月11日

2024/07/12 15:03:05

Sさん
理想の最期。
「美人の運転する車で轢過」が今では「女の尻で窒息」
呆気なく逝く潔さをかなぐり捨てて、最期まで女の尻にすがる女々しさよ。
少なくとも、今私の尻の下での貴方は、まだ未練いっぱいだ。
いつか訪れるその日まで、せいぜい悪足掻きしてこそ貴方の最期に相応しいのでは…と思うが、案外、尻エキスで長生きしてそう。

7月9日

2024/07/11 00:19:02


Kさん
誘惑に対峙し、一瞬迷ってから思い止まった貴方を見て、意地の悪い興味が湧いた。
逃れる術をひとつ、ひとつ奪いながら、肥大した欲の塊を小出しに与え続けた。
すると暗がりの灯火を目が自然と追うように、何も手出しが出来なくなると悟ると、自衛に目を瞑る訳でもなく、何か他の手立てはないかと目で探そうとするのだ。
だが時すでに、だ。
目前に迫るのは、視界全てを覆う欲の塊。
考えも抗いも見失えば、後は誰に伺うでもなく己の欲望に従うのみ。
たらふく喰らうのを待ち、満ち足りた頃を狙って、鵜飼の鵜のように残らず取り上げるのだ。
永遠に満たされない欲に執着させて、貪欲な怪物を作ってみるのも一興、かも。

同日二度来てくれてありがとう。



Mさん
深い汚辱に膨れ上がる肉棒を恥じて、顔を伏せた。
顎を掴み、頭を起こし、耳元で屈辱的な恥部の惨憺たる様を散々吹き込んでやると、プライドの高そうな顔は、性質との葛藤で卑しくも、厳しくも歪んで定まらず、滾りっぱなしの軀に混乱する貴方の目からは潮が滲み出ていた。
可愛さに……思わずときめいた。
目尻を指で拭って、口にねじ込んだ。
貴方の本音は、どんな味がしたのだろうか。


7月6日と出勤時間の変更

2024/07/09 11:49:55

Yさん
随分長い間、欲を放置されていたらしい。
胸に燻り続ける邪な気持ちを抱え込んだまま、どう抗っていたのかは知らないが、耐える為の別の方法を探すのを諦めたのは賢明だった。
あの悦びを知った軀が、そういつまでも大人しく出来るはずがない。
忘れるはずもない生々しい記憶を、擦り切れるまで擦り続けるのにも限界が来る。
実際に与えられる快楽に比べてしまえば、所詮は錯覚の喜び……薄ぼけた偶像の残骸に過ぎない。
暫くは、鮮度の高い余韻に悩まされるといい。
おあずけの出来ない軀になったと、泣きついて来るのが愉しみだ。



Tさん
情熱的なフィストだった。
咥え込まれた途端、力任せにドアを閉められたような、圧迫で密閉された胎内が酷く狭まったのを感じた。
意のままに、手を貪り喰われ続けている間、私は罠に掛かった獲物同様に、微動だにせず、ただ獰猛な罠に魅入っていた。
その罠は、手首に甘い痺れを残し深い印象を与えたが、地獄の如く悶絶していたのは言うまでもないだろう。

差し入れありがとう。


《出勤時間変更のお知らせです》
出勤が17時からとなります。
終了時間は22時予約受付締切、24時終了のまま変更はありません。
厳しい暑さですが、お身体を冷やし過ぎないよう体調管理なさって下さいね。

7月4日

2024/07/06 14:53:51

Sさん
虹色の油を揺らめかせる水溜りみたいに、混ざり合わない薬液が漂うぬるま湯をシリンダーで汲む。
入れる側から襲われる耐え難い痛みに、声も顔も歪ませる。
膨らんだ腹を誇らしげに見せ、振動を伝えないよう忍足で急くつま先の向かう小部屋、腸をねじ切るような痛みに被さる排泄の悦びに、息を乱しながら興奮する姿がとても可愛かった。
聖水の温かさを腹で感じる至福顔は、私にとってもご褒美だった。

差し入れありがとう。



Oさん
強制射精で二度逝かせた後だ。
三度目の滞りに待ち切れず、床から引き剥がし、覚束ない足を靴の先で小突いて壁側へ立たせた。
ダラリとした、気の抜けた睾丸を後ろから何度も蹴り上げる。
床に崩れれば、すかさず踏み付け、杭を打つように、釘みたいなヒールへ体重を乗せて散々踏み抜いた。
その度に男の甘美な悲鳴が轟く。
鼓膜で嚥下された快感が腑に降り、琴線に触れた背筋がぞくりとする。
一方的な蹂躙のように思われる行為も、射精準備であり仕置きではない。
あくまで、快楽責め。
この日は四発。
ギリギリ及第点、といったところだろうか。