写メ日記

11月18日

2025/11/21 19:58:36

Tさん
両掌に踵と爪先をそれぞれ丁寧に乗せ、足の甲へそっと、口付けをする。
足の指いっぽん一本に、ご挨拶と称し、赤い爪の飴玉を口に含んだ側からねぶり、そして深い呼吸と契りの頬擦りを交わす。
そして、柔らかな足裏を自身の両頬へスタンプのように何度も押し付けては嗅ぎ、汗ばんだ指の間に鼻をくぐり込ませて益々陶酔してゆくのだ。
ここまで、一部の隙間なくひと通り足を愛でる者もそう珍しくないが、この男の場合はそうでもない。
足のみならず、手も同じく愛撫するのだ。
手足先フェチ、と本人は嬉し気に言う。
私は、そう。
と、びしょ濡れの手足に夢中で貪り戯れる男を見降ろしながら、本当に愛しているのだと、感心さえした。
味見はいかがだった…?

Fさん
快楽で頭がおかしくなる、と言うおかしくなりそうな手前の変態は多いが、実際におかしくなってしまった人間を見たのは初めてかもしれない。
目は焦点が知れぬまま、こときれそうな目で細い三日月の如く固まり、ずっと途切れる事のない薄笑いが部屋中に響いているのだ。
声を掛けても彼は笑い声が止まらない。
それから、意識が戻るまで暫く時間は掛かったが、正気じゃない本物の変態を間近に見て、私は快感で軀中がそばだったくらいだ。
あゝ……気持ちよかった