写メ日記

7月2日

2024/07/04 15:58:12

Mさん
私が由ない考えを起こしている時ほど、目の奥を覗いて来る。
怯えと期待に潤んだ眼。
最高の眼差しを浴びるのは気持ち良いいのだが、あえて隠してしまう方が貴方の期待は高まるだろう。
耳と、匂いだけを頼りに、どこまで想像を働かせられるか。
それによって、貴方は欲した物を手に入れようと努力をする。
暗闇から与えられる様々な刺激は、さぞや甘美で耐え難い苦痛を軀中にもたらした事だろう。
怖いもの見たさで踏み入れたつま先も、既に胸元までどっぷりとつかり込んでしまっている。
そんな隙が、益々心をそそる。



Nさん
尻を乗せた。
久し振りの食事にありついた猛獣のように、私の尻に貪りついた。
首の鎖を引き寄せ、強く顔に押し付けると、獰猛な女の匂いにあてられた獣は欲を滾らせ、足元で酷く吠えた。
叱るつもりが、躾の無さも伸び代のように振る舞われてしまうと、調教のし甲斐があるように思えてしまう。
可愛い反面、恐ろしい愛嬌の良さ。

6月29日

2024/07/04 15:57:54

Yさん
腹を探る。
と言っても、物理的な意味で、腹より胎が本来の意味に近しい。
柔らかな肉の双璧を割り入り、潤んだ陰りに指や異物を埋もれさせて、胎内の引き締まった奥、澱みのように深い快楽が潜む突兀を、限りない責苦で悶え狂わせる。
尻の裾は瞬く間にそぼ濡れる。
語尾の消えかけた嬌声をいつまでも響かせる部屋の中心で、貴方の姿はボロキレ如く果てていた……が、酷く幸せそうに、有り余る余韻に浸っていた。

差し入れありがとう。



Hさん
強制力の働く空間では、豊かな知性や理性が邪な性に陶冶されてしまうのは至極当然だ。
己を断ち切り得た悦楽の産物として、本性が鮮明にあらわれ出づる。
この瞬間、欲に屈した愚かな肉塊は、ただ蔑む為だけの存在に成り代わる。
軀は、虐げられる事で幽玄な想像力を育み、更なる快楽の高みを上り詰めてゆく。
そうして堕落した先の愚かしい未来を、頭の片隅にでも置いて妄想してみるといい。
恐れと感じずに、待ち遠しいと願うのが、きっと貴方なのだと思う。

Tさん
砂風呂のような心地よさを緊縛に抱く変態は貴方ぐらいだろう。
緊縛を深愛の強いハグだと思っている変態も、私ぐらいだろう。
妄想に耽り、イメージを無限に湧かせ快感を得るのは、変態の特技であり権利だ。
この悦びを知らない方が、逆に不幸に思う。
愉しんだもの勝ち。