12月30日
2024/01/03 22:22:30
Tさん 耳鳴りがするくらい、しんとしていた部屋で微かに聞こえていたのは、消え入るほどか細い呼吸と縄擦れの音だけだった。 縄に魂まで縛られた意識は、既にここにはない。 恍惚に飲み込まれた軀は、興奮で荒ぶる感情とは真逆に静寂を貫いていた。 Hさん 何気ないマスク姿も、貴方に限り卑猥に見える。 使い捨ての、簡素なマスクだけで性感帯を隠しているのかと思うと、尚更興奮する。 まるで性器のように指や玩具で弄られ、溢れ出てきた鼻や口の粘液は、艶めかしい愛液そのものだった。 Mさん 来世は女子更衣室か、女子トイレの床材になるらしい。 追い詰められると、人は突拍子もないことを口走るから面白い。