写メ日記

8月20日

2024/08/21 21:16:55

Nさん
まだ仄かに人肌の残る下着の内側を舌で執拗にしがみながら、鼻の両脇に乗せたつま先の匂いを鼻腔に掬い上げる。
とうに崩れ落ちた理性の跡地では、当然とばかりに欲が丁寧に咀嚼されており、それが呼水となって、滞っていた内なる強欲までも引きずり出し下腹部は、惨憺たる状態を私の前に示した。
いつまでも躾が行き届かないのは、飼い主に欲情しているせいだろう。



Tさん
首に手を掛けて、指の腹で太い脈を探す。
両手は急所を噛みながら窒息させる獣の牙らしく、決して離さず、緩まず、狂喜に昂るまま嬲る。
貴方はぶっ飛んでしまう寸前の事をこう言っていた。
首に掛けられた私の両手が、二つの刺股で宙ぶらりんに捕えられたような感覚に陥った途端、とてつもない快楽が押し寄せてきて、軀も精神も全て出鱈目に逝き狂ってしまったようだった、と。
そう、こうして危ない遊びにのめり込む変態が、またひとり出来上がるのだ。