6月11日
2024/06/15 13:38:41
【Nさん】
最近、使い捨ての粗末な縄を好む変態が増えた。
その内のひとり、貴方も同様に荒縄を愛してしまう奇特な軀になった。
荒縄だけに飽き足らず、したためた妄想の全てを甘んじて受け入れ、限界に挑んだ。
片目だけでも……と覗いてみたかった限界の向こう側を少しは臨めたらしく、達成感と臆病に打ち勝った表情は、濃霧の晴れ間から差し込む陽の光の如く煌めいていた。
覚醒。
【Oさん】
鼓膜を突き刺すような悲鳴が部屋中飛び交う。
床へ縫い付けられ、逃れられない軀を右往左往させる貴方の姿は、まるで巨大なイモムシのよう。
貴方の叫び声が、私の笑い声でかき消されてしまうのではないかと思うくらい、腹の底から笑いが止まらなかった。
電動アンマというのは、こうもノスタルジックな行為だったのかと、急所を踏みしめながら思い出を喰んだ。
幼い頃、弟を懲らしめていた時も愉快だったが、今ほどの高揚感と愉しさの比ではない。
性を知った今だからこそ、悦びも一入なのだと。
最近、使い捨ての粗末な縄を好む変態が増えた。
その内のひとり、貴方も同様に荒縄を愛してしまう奇特な軀になった。
荒縄だけに飽き足らず、したためた妄想の全てを甘んじて受け入れ、限界に挑んだ。
片目だけでも……と覗いてみたかった限界の向こう側を少しは臨めたらしく、達成感と臆病に打ち勝った表情は、濃霧の晴れ間から差し込む陽の光の如く煌めいていた。
覚醒。
【Oさん】
鼓膜を突き刺すような悲鳴が部屋中飛び交う。
床へ縫い付けられ、逃れられない軀を右往左往させる貴方の姿は、まるで巨大なイモムシのよう。
貴方の叫び声が、私の笑い声でかき消されてしまうのではないかと思うくらい、腹の底から笑いが止まらなかった。
電動アンマというのは、こうもノスタルジックな行為だったのかと、急所を踏みしめながら思い出を喰んだ。
幼い頃、弟を懲らしめていた時も愉快だったが、今ほどの高揚感と愉しさの比ではない。
性を知った今だからこそ、悦びも一入なのだと。