写メ日記 | 12月9日

12月9日

2023/12/12 12:30:49

Tさん
むせ返るほど獰猛な甘い香りが部屋中に立ち込めていた。
湧き立つというよりは、重みがあり下に沈むような、とろりとした濃い匂いだった。
咀嚼物の甘い誘惑に興奮し通しだった口腔は、既に乾き切っていた。
カサついた唇を割って足先をねじ込むと、喉仏が大きく上下した。
渇いていたはずの口内は「待て」の間に溜まった生唾で溢れ返っていたらしく、咀嚼物を流す前に嚥下し、余地を作った。
足指を赤子のように吸い付きながら、足スプーンに乗せられた生温かいデザート舌で掻き集める様は、相変わらず愛らしい。
いつまでも見ていられる。
足下に滞る甘い匂いに包み込まれ、シュガーハイならぬ咀嚼ハイに、今日も溺れる。

お土産ありがとう。



Nさん
シャワー後、ロングブーツで踏まれた痕は血赤色の模様を肌に浮かび上がらせていた。
釘のように細いヒールだと一目で分かる。
赤い豹柄に見えなくもない傷は、情事を名残惜しむ事も無く、迫る時間と共に服に覆われた。
まだ清潔な香りが服の隙間から漏れ出ていたにも関わらず、貴方は私に新品のマスクを差し出し、顔側に大量の唾液を付けて欲しいと、それを付けて帰宅するのだと言い、私を驚かせた。
何の躊躇いも無く再び汚し、おかわりプレイを愉しもうとする貴方の変態ぶりよ。
もう最高。

お土産ありがとう。
今度ペディキュアしてあげるね。