3月11日
2023/03/13 21:52:46
Yさん 初◯◯◯記念。 ひとつまたひとつと、隷属の証と同時に勲章がこうして立派な形として残る。 いつか鱗のように連なった此れ等にリボンを掛け通し、美しいシューレース編みで愚息を飾り立ててみたいという貴方の夢は私の目標にもなった。 随分と気の長い話である。 だが本を読み終わる際の名残惜しさ……に似た気持ちを先延ばしにされ、素直に安堵した事も否めない。 少しでも長く愉しむ為ならば、多少待ってあげるのも悪くないかもしれない。 しかしそう思う反面、常に流動的なこの場においては何ら確証は無く、どう転ぶか予測がつかないのも面白味のひとつなのだろう。 鬼が出るか蛇が出るか。 丁寧に手を掛けてあげよう。