9月27日
Gさん
    ただひたすら無言で打ち続ける部屋の中、鞭の飛び交う音と男の押し殺した声と荒い息遣いだけが交差していた。
    ゾーンち入ると自然と言葉は無くしてしまう。あれだけ責め吠える私でさえ押し黙っていた。
    その内に手がしびれ、獲物を持ち替えては続けている内に数時間が経っていた。
    貴方は汗だくになった血液の滲んだ軀を床に崩し、私に許しを請うた。
    私は頷く代わりに鞭を落とし、土下座して揃えた爪長い手の平は、足の下に踏まれた。
    
    
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