10月29日
Kさん 目を閉じても、瞼の裏に焼き付いていて、記憶からも離れそうにない。 秘密にしておくのが悔やまれるくらい、稀有で淫靡な体験だった。 Nさん 喉の渇きは軀の疼き。 私の体液で育てられている大型犬は、この頃しきりに渇きを覚えるようになった。 既に軀中を私の体液で蝕まれている所為で、寄生した体液に自我を支配され、無闇に体液を求めるよう操られるまでになっていった。 穴という全ての穴は勿論、感度の高い場所は特に傷を付け、体液の付いたグローブで裂けた傷口を覆うと、ねぶるように練り込んであげた。 体液による幻覚を付与された脳は、病的な高揚感を軀中に送り出し、獣如く呻き喘ぐ声は、始終私の耳奥に粘着し続けていた。 お土産ありがとう。