写メ日記 | 4月27日

4月27日

2022/04/28 11:27:58

Yさん
男は軽いスリルを味わうつもりで誘ったが案の定空振りだった。
詫びることも媚びることも反省もさせてもらえず、軀を柱へ縛り付けられ折檻された。
口を遮られ喉が締め付けられても、これまで言い付けられた事も忘れては同じ過ちを繰り返していた事で、女は休みなく詰問した。
顔のすぐ側で精神を蹂躙する言葉を啄まれるその感触に、愛に溢れた悦楽の息吹と予感が男には伝わった。
既に囚われた精神の奥底では、自ら奈落へと堕ち、卑しい性癖の足枷を引きずりながら、女を追って何処までもついて行かんとする変態の強い決心が芽吹く。
厄介だが、どこか憎めず愛おしい。
そんな男の話。



Eさん
好き勝手に触るだけのために横たわる人型。
肌はしっとりと温かく、呼吸で上下する胸もまるで人間のようだ。
それでもこの人型はあくまで人形なのだから、意思疎通や遠慮、加減も一切必要ない。
くすぐって動いたら……叩いて声を出したら……もし人形がそんな心配をして酷く緊張していたら、と生々しい裸体の人型に奇妙な妄想を抱きながら、動かない表情をじっと見つめる。
手近にあった私という存在に、驚愕と讃嘆の念を湧き起こさせたのは数時間後の事である。